「いただきます。」のテーブルに、ちょっとかしこまった作法をとりいれると、 そこには、自然と「ちゃんと」がそなわる・・・。
そんな魔法のアイテムが、お膳。 載せて、運んで、そして、パシャッ!!
ふだんの料理にフレーム効果が生まれ、つい、 魅せられ、そして誰かに見せたくなってしまうんです。

そんな、便利で魅力的なアイテムの、材の選び方と、作り方には、 ちょっとした、自然を守る工夫があったのでした。

もとは給仕盆として・・・。

通い盆という言い方もありますが、もとは食事の取次ぎに使うお盆の役割が主でした。
特には旅館などで使われた道具で、料理は手運びせず、しっかりとうつわを配置し、 食卓に整えるという、日常の美しい所作を生む身近な道具となっていきます。

そんな日常生活で使う実用的な工芸品は、「民藝」という名で親しまれるようになります。
名もなき工人の手が生み出す、健やかな美を兼ね備えたこの民衆的工芸品は、 昨今の「MINGEI」人気により、新たに見直されつつあるのです。

どんな材が使われている?

このお膳につかわれている木「タモ」。

「タモ」は、硬い木で、木目も均質なため、家具の素材として10年ほど前から人気の材。
また、野球のバッドや、ホッケーのスティックなどにも使われています。

ごらんのように、丸太の端から端まで均等な木質なので、材を無駄なく使うことができるのです。

お膳をつくるためにわざわざこの木を切っていては大変なことですが、 「タモ」は家具に需要が多く、バットなど消耗するものに使われているポピュラーな材。

この多く使用される材を、しっかり使い切るという発想で、このお膳は作られているのです。

日本のどこで作られている?

福井県鯖江市。

メガネの生産でも有名なこの地は、 1500年以上の歴史をもつ、越前漆器の産地でもあります。

この地は、明治以降、「角もの」と呼ばれる膳、重箱、盆等の一大産地として栄えました。

塗や加飾の技術もさることながら、そのベースとなる「木工」の技術は現代の日本の漆器工芸を下支えする重要な伝統工芸なのです。

作られている作業場を訪ねました。

大きな「タモ」の板をお膳の大きさに裁断します。
その際も、無駄を出さない工夫がなされます


まず、一枚の材か大小のお膳がどれだけ取れるかを計算し、図面化されます。

綿密な計算と使いやすい大きさのバランスを考え抜き、作られています。

「隅切」と「クサビ」の細やかな配慮。

お椀やお皿の配置のバランスも大切ですが、もうひとつの配慮は隅を切っている点にあります。

「角が立たない」という、おもてなしの道具のあかしである由縁を残した意匠でもあり、
また、その縁がはずれにくいよう、隅の4カ所に「クサビ」を打っている点にも、 漆器産地の木工技術が垣間見れます。

「いただきます!」手を合わせて、毎日しあわせにいただくおいしい食事。
そのしあわせを載せ、運び、魅せるお膳が、なにげにecoってちょっとうれしい。


さあ今朝も、しあわせな顔、
「パシャ」してアップ!
しませんか?

【 商品情報 】

EU2806
隅切正角膳 タモ
価格 : 9,350円(税込)

サイズ W31.0×D31.0×H1.5
仕様 木製/ウレタン 紙箱入


EU2807
隅切長角膳 タモ
価格 : 12,100円(税込)


サイズ W45.0×D31.0×H1.5
仕様 木製/ウレタン 紙箱入


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