やや荒々しくも繊細に。手作業で木を斫(ハツ)ったおわんは、手になじみ、美しい。
あつあつの味噌汁やごはんを入れたおわんは、陶器だと持つととても熱く感じますよね。

木製でも、木によっては熱く感じるものも・・・。 木を選び、作り方にこだわったおわんは、人のぬくもり同様に、熱さを和らげ、そして、長持ちします。

450年前からおわんを作り続け、全国一の生産量を誇る産地の、 作り手からのメッセージをお伝えします。

「挽きもの」生産量日本一!

優雅な総ヒノキ造りの“こおろぎ橋”と、対照的にモダンな“あやとりはし”で知られる、石川県山中温泉。
実はこの地域、およそ450年前からおわんなど、「挽きもの」と呼ばれる漆器を作り続けている産地なんです。


「挽きもの」とは「ろくろ」を回転させながら、刃物で木地を挽いて、おわんを作る技術のこと。

この技術では、生産量も日本一!

木目の功罪

おわんに使われる木は、主に木目が美しい木が使われます。

たしかに、「木目」があれば、これは木でできているとすぐにわかりますね。
しかしながら、「木目」って実際は・・・

「木目」とは・・・

木材の断面に現れた木材組織による模様。
樹種,部位,木取法によって年輪,繊維,道管,仮道管,放射組織などの広狭,粗密,配列が変化し多種多様な模様を呈する。(百科事典より。)

つまり、木目=管でもあるので、時間が経つことで痩せがきたり、また、部分によってはきれいなものとそうでないものとで選別もされてしまうことも。


では、

木目が少ない材料であれば、痩せもなく、長く使えるのでは?
そして、美しいものとそうでないものの区別がなくなり、材を無駄にすることなく使える!

そして、選んだのは「ミズメ」でした。

これは、主におわんに使われる木の種類をパネル化したものです。
(越前うるしの里会館資料より。)

このなかで、一番木目がないのは、、、

そう、「ミズメ」!

「ミズメとは」・・・

カバノキ科の落葉高木。アズサ(梓)ともよばれ、アズサの訛りでハヅサやハンサともいう。
樹皮や材観がサクラに似ていることから、ミズメザクラ(水目桜)とも呼ばれる。(植物百科より。)

この「ミズメ」という木の特徴を生かし、
おわんづくりに励む工房が、山中温泉にあります。

「ハツル」技術がものをいう

生産量NO.1の産地で必ず見る光景。

それは“輪積み”

木を生の状態で大まかな形に削った「荒挽き」という材を、削りやすくするために乾燥させる積み方。
数が数えやすく、倒れにくく、まんべんなく空気を通すなどの利点があります。

もともと堅い木である“ミズメ”は、こうして乾燥させることによって、水分が抜けて、より硬度が増します。

ここからが、“職人”の腕のみせどころ!

まさに「ミズメ」の表面を少しずつ削っていく技術。


ハツルことで、
①ツルっとしたおわんでは、もちにくくすべりやすい点を解消。
②枝や、樹皮に近い部分をそぎ落とせる。木のあらゆる部分を使える。
③ハツッた部分に漆が浸透し、より木と漆との密着度が増す。

ミズメをハツッタおわんは、

無駄なく、強く、もちやすい。

割れにくく、熱さも伝わりにくいため、

汁わんにも、ごはんのおわんにも最適!なのです。

このこだわりが、まいにちいただく
ごはんと味噌汁を支えてくれている・・・。
450年の歴史も詰まって・・・。
そんなあきない関係が、ずーっと続きますように。

【 商品情報 】

YK1902
山中塗 ごはん椀 ミズメハツリ
価格:7,700円(税込)

サイズ 品寸φ13.6×H6.7㎝
仕様  木製/漆塗  化粧箱


YK1707
山中塗 汁椀 ミズメハツリ
価格:6,050円(税込)

サイズ 品寸φ12.0×H7.0㎝
仕様  木製/漆塗  化粧箱


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