国産の栃の木を極限までに挽き作り上げる、究極のどんぶり、「深椀」

ラーメン、うどん、丼物に最適な大きさです。 なんといっても、持って誰もが驚くその軽さ。
「えっ!軽っ!」 中身がたっぷりでも、この軽さなら気になりません。
そして、木なので持ち上げても中の熱さは手に伝わりにくく、 割れにくく、いいとこ尽くめのこの「深椀」。

で、でも、ここまで刳り貫くと、無駄が多く出てしまうのでは・・・。
椀の回りの部分とかって、いったい、ど~ぅなってるのっ?

少し心配になって、製作している現場に行ってみました。。。

木地の製作

こちらは、おわんの木地を製作している、石川県の木地製作所。
若い職人さんたちが、日々おわんの木地づくりに精を出しています。

ちょうど、おわんの原型を刳り貫く作業中でした。

見ると、その脇には、刳り貫かれた周りの部分が渦高く積み上げられ・・・。

これは、「深椀」の原型。
木地職人さんの手によって、さまざまな器具と刃物を使い分け、極限まで薄く削られます

こちらで使われる刃物の数はざっと100本。

刃物も手作りで、椀の形状や厚みに合わせて使い分け、削られていきます。

塗師さんのもとへ

究極にまで削られた椀は、すぐ近くの塗師さんのもとへ。
木地製作から塗り、そして販売までも、味噌汁の冷めない距離内で行われています。

塗師さんいわく、
「栃の木は、やわらかみのあるのが特徴。木目が細かすぎないので、水が漏れる心配も少ない。」
どんぶりには、もってこいの素材なんですね。

「道管が雲のようで趣深く、その濃淡に気品を感じる。塗っていても楽しい。」
おわんだけでなく、いろいろな形状を塗ることにもチャレンジされているそう。

あれ!?これは!

塗師さんが作業場の奥から出してきたものは、、、。

先ほど木地製作所で渦高く積まれていた、おわんの端材!
「刳り貫かれたあとの端材を、花器などのオブジェに仕上げているんです。」

椀木地の形によって異なる端材は、かたちがまちまちだから面白く、 人気も高いそう。

そうだったのか!
昔から木を取り扱う地域だからこそ、連携して、無駄なく再利用する。
究極の「深椀」は、一見心配してしまうほど贅沢なのに、実はecoの精神で作られていたのですね。

ちなみに。 薄く挽かれる際に出る木くずは、木粉加工品※の原料として再利用されるそうです。

(※木粉加工品は、20story No.9「ふたりでおわんのつかいかた」をご覧ください。)

販売元を訪ねました

この「深椀」販売元の文平堂さんを訪ねました。

これは、生漆が入っていた「おぼけ」と呼ばれる入れ物。
紙製ですが、かなりしっかりした入れ物です。

なにやら、社長さん自ら、これを磨いているご様子・・・。

そこに漆を塗ると、耐水性が生まれ、鉢カバーやワインクーラーなどに生まれ変わります。

漆器産地ならではのリサイクルですね。

使われない木の樹皮は、漆を塗って料理皿や、トレーに生まれ変わります。

こうした、漆器産地での連携したリサイクルへの思いがあるからこそ生まれた、
究極の「深椀」

「えっ!軽っ!」の感動のうらには、
こんな深~いわけがあったのでした。

【 商品情報 】

YB1901
山中塗 栃 深椀 小
価格:7,700円(税込)

サイズ 品寸φ12.2×H8.3㎝
仕様  木製/漆塗  化粧箱


YB1902
山中塗 栃 深椀 大
価格:16,500円(税込)

サイズ 品寸φ16.0×H10.5㎝
仕様  木製/漆塗  化粧箱


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