世界農業遺産として認定された、能登の里山、里海。
その奥能登の代表都市である、輪島市。
新鮮な魚介を売る朝市や、漆器の産地としても有名です。

この地で作られる「輪島うるし箸」。
海外からのお客様へのおもてなしや贈り物に、 また、長寿やご結婚のお祝いに、人から人へのはしわたしとして、好まれています。

漆器の産地でつくられる箸だからこそ、製造にもこだわりがあります。
地元の材を使って作り上げられるその背景をご紹介します。

古くは「米屋万右衛門(こめやまんえもん)」として北前船の廻船問屋や米屋を営み、
戦後に箸をつくる工房となった 橋本幸作漆器店。

70年以上の歴史が看板からも伺い知れます。
その名前とは相反し、現在では社長を含め全員が女性スタッフにて営まれています。

地元の材、「能登ヒバ」。

箸をつくることは、木を選ぶこと。
箸を大量生産する産地では、主に海外から輸入した木を使い、製作します。
価格も安く、安定供給が可能ですが、この工房での考え方は少し違います。

つまり、

この里山の材を使えば、次の木が育ち、
この里山が守られる。

それこそが、安定的に持続できる産業。そして、地元の貢献にもつながるのではないか。

石川県の県木である「能登ヒバ」は、能登地方で育つ針葉樹。
「ヒノキチオール」という天然成分を多く含み、 多くの菌に対しての抗菌作用だけでなく、カビなどの繁殖も防ぐとのこと。


そして、なんといっても、軽い!

木によっての個体差も少なく、軽い。
これは、どんな方にも持ちやすく、海外の方にもなじみやすいのでは?

手作業による、「引き抜き」。

「引き抜き」を行っている動画

箸は塗面が狭いため、一膳一膳刷毛で塗っていては、 つくるのに時間がかかり、かなりの重労働となります。

そこで開発されたのが、「引き抜き」という工法。
この代々引き継がれる道具を用いて、木地に漆を吸い込ませるよう、行います。
箸先に漆が溜まったり、箸全体にムラがでないよう、細心の注意を払いながら均一に漆を塗ります。

しかし、作業効率も、大切なこと。

下地を塗る工程では、このような機械にて作業されます。

この方法により、塗料がまんべんなく塗られ、 手作業にて上塗りされることで、美しい仕上がりの箸が完成するのです。

すでに未来の工芸?

そしてこれが「輪島うるし箸」の真骨頂。
一膳一膳に入る細やかな「蒔絵」は、女性職人によって手作業で入れられます。
これは、決して効率重視ではできない、
いわば伝統工芸がなせる技

地元の材、地元の工芸技術を最大限に生かし、 そして、作業効率も考え、地元の安定した産業としてこれからも生き続ける。

まさに、この先の日本の工芸の在り方そのもののような。

「輪島うるし箸」は、今の人へのはしわたしでありながら、
これから生まれてくる未来の人への橋渡し、なのかも知れませんね。

【 商品情報 】

WJ4033
輪島うるし夫婦箸 光琳松
価格:12,100円(税込)

サイズ 箱寸 W7.0×D27.2×H7.0
仕様  木製/漆塗  木箱


WJ4034
輪島うるし夫婦箸 こぼれ梅
価格:17,600円(税込)

サイズ 箱寸 W7.0×D27.2×H7.0
仕様  木製/漆塗  木箱


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