ご夫婦への記念の品に多く選ばれているのがこの夫婦椀。
毎日ふたりでいう「いただきます!」に欠かせない食卓のアイテムですね。

このおわんの素材は「木粉加工品」。
木の粉と樹脂の粉を合わせて作ります。木のウエイトがちょっとだけ上。
実はこの素材、50年前からリサイクルと環境を考えて作られた製法だったのです。

知っているようで知らなかった、ecoの先駆者、「木粉加工品」を少し深掘りしてみましょう。

株式会社 三美。古河 さんにお話を伺いました。

タイトルのお椀を成型しているのは、
石川県にある、「株式会社 三美」。
この会社の「古河」さんにお話を伺いました。

木の粉と、樹脂を固めてお椀を作る製法、
これはどうやら昭和30年代から始められていたようです。

時代は高価な自動車や電化製品などが続々と売れていく、いわゆる「三種の神器」がもてはやされたころでした。
自動車の内装や、家電にはたくさんのプラスチックが使われていました。

高度成長ともに、人口も増えていく時代。食器も同じく、需要が増していきます。
木製のお椀ではもはや製造が追いつかなくなり、プラスチック製が検討されるようになり・・・

しかしながら、高価なプラスチックを食器に使うとなるとかなりのコストがかかります。
また、もっとも重要なのは、化学物質を食器に使うという安全性の問題でした

試行錯誤の末、生み出されたのは、 木の粉をまぜる!という発想でした。
それまでも、紙や木(茶)の葉などが検討されたようですが、 やはり安全性を鑑みての結果は、「木」。
ということになったそうです。

木の粉は、さまざまな木製品を作るときにでる木くずが使われます。
また、ものによっては樹脂も、再生された樹脂が使用されています。

成型の現場

ここで、㈱三美にて成型の現場をみてみましょう。

まず、パウダー状の木粉と樹脂を、作る器物の分量に調整します。

その際、木の粉は全体の55%。樹脂だけの成型品よりも、 熱伝導が低いため、おわんの中のスープが熱くても、手に熱さが伝わりにくいという特徴があります。

金型の凹の部分に粉を入れて凸の部分と結合させ、加圧・加熱させます。
木粉と樹脂とがある一定の温度になると化学反応を起こし固まります。

形によってかける時間や金型からの外し方なども違い、そこは職人さんの腕の見せ所です。

こうして作られた素地は、福井県鯖江市の塗師(ぬし)と呼ばれる、 塗職人さんのものに運ばれ、漆塗がほどこされ、見た目も美しい夫婦椀が完成します。

ご夫婦ふたりによる作業が微笑ましいですね。

木粉と樹脂、お互い性格が違うものどうしですが、 「熱」によるその結びつきにより、強く、温かく、冷めにくいうつわとなる・・・。
なんだか人と人にも通じるような・・・。

いろいろ使える夫婦椀

こうして出来上がった夫婦椀。

最近は、黒赤のような男女のイメージ以外にも、 クリームとグリーン、ピンクとベージュなど、 ジェンダーレスなカラーも人気です。

日の気分によってふたりの色を替えてみたり、 スープカップやスイーツに使っても楽しめる、

万能の夫婦椀。

今からはじまるふたりの新生活。初めて飲むスープが自然で身近なecoになる。 「木粉加工品」。
それは、半世紀前の、先人からの贈り物なのでした。

【 商品情報 】

FEC2102
越前塗 夫婦椀 市松
価格:6,600円(税込)

サイズ 品寸φ10.5×H7.2㎝
仕様 木粉加工品/漆塗  木箱

白檀とよばれる、金の透かし塗が特徴。
深めでたっぷりと具が入る、美しさと使いやすさを兼ねた夫婦椀。


EC2109
越前塗 夫婦椀 瓢型 刷毛目 食洗対応
価格:6,050円(税込)

サイズ 品寸φ10.5×H7.2㎝
仕様 木粉加工品/漆塗  木箱

艶やかな漆塗りとはひと味違う野趣な表情が魅力で、気軽にお使いいただける汁椀は、 古来より縁起が良いとされるひさご型で、贈り物におすすめです。


EC2105
越前塗 夫婦椀 駒型 食洗対応
価格:5,500円(税込)

サイズ 品寸φ10.7×H7.8㎝
仕様 木粉加工品/漆塗  木箱

高台の上にちょうど指を支える面があり、 持ちやすくしっかりとしたフォルム。
和のスイーツカップやごはん椀としてもちょうどよい、アレンジ椀。


EC2111
越前塗 ツボミ椀ペア グリーン/ピンク 食洗対応
価格:5,500円(税込)

サイズ 品寸φ10.8×H7.3㎝
仕様 木粉加工品/漆塗  化粧箱

ナチュラルなカラーと、スタイリッシュな丸み。
あえて漆で表面にざらつきをつけ、持ちやすく。
あやゆる世代のあらゆるペアに贈るペア椀。


お買い求めは、下記の取扱店舗にてお願いいたします。